あえて負けて、肝心なところは勝つ戦い方を学んだ日。

2024年4月9日 雨のち晴れ

 

イギリス宰相、ディズレーリとグラッドストーンの話が少し腑に落ちた日。

 

今日は採血室で1日採血をしていました。

 

技師の人数は少なく、予約患者さんは多かったので、気合を入れて採血を始めました。

 

隣のブースには、一年先輩の先生がいました。

 

その先生は向上心が強く、とても努力家の先生です。

 

私は出来るだけ早く採血ができるように意識をしたので、

12人の先生の中で2番目に一人目の患者さんの採血が終わりました。

 

(運も大きいですが。)

 

私は今日の採血担当の中では一番若手で、少し目立ってしまいました。

 

でも一番感じたのは、年がそう違わない、横のブースにいた先生からの念でした。

 

「こんちくしょう、負けてたまるか!」

 

という心の声が聞こえてきました。

 

私は、「あ、いつもの癖でやっちゃったな。」と思いました。

 

最初に書いた、ディズレーリとグラッドストーンという方は、

イギリスの最盛期を駆け抜けた、イギリスの宰相だった方です。

 

そして、2人の宰相と食事をしたある女性がいました。

 

彼女がグラッドストーンと食事をした後、「私は世界で一番賢い人と話ができたわ。」とご機嫌で帰って行きました。

 

一方、ディズレーリと食事をした後は、「私は世界で一番優秀であることがわかったわ。」とうっとりするような顔で帰って行きました。

 

この話を主は、

自分の優秀さを相手に分からせたグラッドストンよりも、

相手の素晴らしさに気がつかせたディズレーリの方が、一枚上手であると評価されていました。

 

今まで私は自分が優秀でいることや、

自分の素晴らしさをアピールしたい気持ちを、強く持っていました。

 

しかし、この周りの素晴らしさを引き出す、

周りの人の最大限の魅力を発揮させることのほうが、

 

全体として仕事は大きくなるし、

皆がそれぞれの持ち場で、自分しかない個性を輝かせられるし、

とても良いのではないかと思いはじめました。

 

この、皆で調和をしながら、大きな目でみると進化、発展していくという構図は、

主の御心に叶っていると思いました。

 

そこで、私もスピードを意識したり、他の先生よりも早く採血をしたい、という

自分が目立ちたいエネルギーを極力少なくして、

 

その分、患者さんへの声かけや

心遣いにエネルギーを割くよう心がけました。

 

一番の理想は、

そのように思いやりからの丁寧な対応をしつつ、手元は静かにサーッと仕事が片付いていって、

 

周りの人には気が付かれないように、

仕事を吸い込んでいく状態なのかな、と思いました。

 

仕事量を見られることかあったら、

「え、そんなに働いてたんだ。」とびっくりされるくらいがちょうど良いのかなと思いました。

 

この、相手に成果や報酬を享受してもらえるように立ち回り、

裏から全体を支えられるような愛の発揮の仕方は、憧れます。

 

この、戦えば勝つだけの力は持ちつつも、

あえて戦わないことで、小局的には負けつつも

対局的なところでは勝っていく、

身の処し方を身につけたいなと思った1日でした。

 

本日は、ちょっとした気づきの共有でした。

 

今日も最後までお読みくださりありがとうございました。

 

また、お会いしましょう!

Elenでした〜^^